ワトソン, ジェームズ(1928~年、分子生物学、米国)/クリック, フランシス(1916~2004年、分子生物学、英国)
自然の真理とは、かくもシンプルで美しいものなのか──その最たる例がDNAの二重らせん構造だ。このモデルを初めて見た人は、だれもがその見事さに驚いたという。
DNAというのは「デオキシリボ核酸」という物質のことで、親から子へ伝わる遺伝子の本体だ。この物質は、実は1866年にメンデルが遺伝の法則を発表して間もない1869年にスイスの研究者によって白血球から発見されているが、当時はだれも遺伝に関係する物質とは考えていなかった。
DNAが遺伝物質と分かったのは、英国の細菌学者が1928年のマウスを使った免疫の実験がきっかけだった。
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