分類学

分類学に差別なし ヒトはみな「ホモ・サピエンス」

リンネ, カール・フォン(1707~1778年、医学、植物学、分類学、スウェーデン)

 私たち人間(ヒト)の学名は「ホモ・サピエンス」。黄色人種も白人も黒人も、すべて同じ「ホモ属サピエンス種」という名前の動物だ。

 「属」「種」は人それぞれの姓名のようなもので、属が名字、種が名前にあたる。同じ名字(属)だとみんなが親戚関係であり、さらに名前(種)まで一緒だとまったく同じ仲間と言える。この名字と名前のように、二つのラテン語を組み合わせて学名を表記する方法「二名法」を確立し、動植物を分類・整理したのが、スウェーデンの植物学者カール・フォン・リンネだった。

 貧しい牧師の家庭に生まれたリンネは、庭仕事が好きだった父の影響を受けて子供のころから植物が大好きで、いろいろな草花や木々の名前を知っていた。ところが同じ植物でも、国内外や地方によって呼び名がさまざま違っていることに気がついた。

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