ド・ブロイ, ルイ(1892~1987年、理論物理学、フランス)
野球ボールをどんなに力いっぱい投げても、ボールはボール。では、そのボールがより小さなピンポン玉やビー玉、さらに小さな米粒よりも小さな……原子の中の陽子や電子といった「粒子」を投げるとしたら、どうなるだろう? 観客(観察者)の目には「波」として映るはず──。
「えッ、粒子が波、あるいは波が粒子だなんて、本当?」と、驚くかもしれない。でも実は「波」と考えられていた光も、粒子としての性質をもっているのだ。アインシュタインは「光の粒子(光子)」というものを考え、金属に光を照射すると電子が飛び出す現象(光電効果)は「光子が電子と衝突し、はじき出したものだ」と説明した(光量子説、1905年)。
こうした考えなどを発展させて「すべての物質は波と粒子の性質をもつ」との説を提唱したのが、フランスの理論物理学者ルイ・ド・ブロイだ。
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