パスツール, ルイ(1822~95年、微生物学・化学、フランス)
「生物は生物から生まれる」と言えば、今はだれも不思議に思わない。でも昔の西洋では「生物は無生物から自然に発生した」と考えられていた時期がある。
とくに17世紀に顕微鏡が発明され、身の周りのいろんな所から実に多彩な微生物が見つかりだすと、これらの微生物も自然に発生してきたものだと、主張する学者も出てきた。
その主たる根拠となったのは「スープを煮沸して微生物を除去しても、しばらくすると微生物が出現し、腐らせてしまうから」だった。
こうした生物の自然発生説を見事に否定したのが、フランスの化学者で細菌学者のルイ・パスツールだった。
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