フレミング, アレキサンダー(1881~1955年、細菌学、英国)
ある種の細菌が人間の体内や傷口に入ると、その毒素によって腹痛や下痢、あるいは化膿(かのう)などの症状が起きて、時には、命をなくすこともある。
そのため今では、これらの侵入細菌(微生物)に対して抗菌作用をもつ多くの種類の薬剤(抗生物質)が作られているが、その使い方によっては、侵入細菌だけでなく人体に常在する細胞(腸内細菌など)まで傷つけたり、まったく薬の効かない耐性菌が生まれたりするので注意が必要だ。
100年ほど前に、世界初の抗生物質「ペニシリン」を発見したのは英国の細菌学者アレキサンダー・フレミングだったが、その発見は偶然によるものだった。
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