数学

数学者ガウス 言葉を覚える前に計算ができた‼

ガウス,カール・フリードリヒ(1777~1855年、数学、ドイツ)

 「天才」と呼ばれる人には、幼少のころからのエピソードがあるものだ。ドイツの数学者ガウスもそうだ。

 レンガ職人の家に生まれたガウスは、ある日、父が職人たちの給与を計算し支払っているのを、そばで見ていた。

「パパ、間違っているよ」とガウスが言うので、父が計算し直したら、本当に間違っていた。これには周囲の人もビックリしたという。ガウスが3歳のときだ。

 ガウスは自分のことを「言葉を覚える前に、計算ができた」と晩年になって語っていたそうだが、確かに数学の才能は並外れていたらしい。

 7歳のときには、小学校の先生に「1から100までの数を全部足したらいくつになるか」という問題が生徒たちに出され、すぐさまガウスは「5050です」と答えた。

 1+100=101、2+99=101、……、つまり101を50倍して5050の答えを出したのだった。

 神童ぶりを認められたガウスは、当時の侯爵の援助もあって高校、大学と進んだ。後にガウスは数学における数々の重要な発見をするが、それらすべては14歳から17歳までの間にひらめいていたという。

 数学ばかりか、天文学の分野でもガウスは有名になった。1801年の1月1日にイタリアの天文学者ジュゼッペ・ピアッツィが、火星と木星の間に小惑星ケレスを発見したが、間もなく太陽に接近したために行方不明となってしまった。

これを知ったガウスが、三つの観測で惑星の軌道要素を決定する方法を考案し、計算したら、同じ年の12月7日に予測通りの位置でケレスが再発見されたのだ。

 これが縁で1807年にドイツのゲッティンゲン天文台長になったガウスはさらに、ドイツの物理学者ヴィルヘルム・ヴェーバーとともに電磁気学の研究をし、地磁気の絶対測定にも成功した。磁気の磁束密度の単位に「ガウス」があるが、これはガウスの名前にちなんだものだ。