生物学

最初に見たものが‟母親”に 動物の「刷り込み」研究でノーベル賞

ローレンツ, コンラート・ツァハリアス(1903~1989年、生物学・医学・動物行動学、オーストリア)

 ある日、魔法使いが、卵の殻を割って出ようとしているハイイロガンのヒナたちに言った。

「この世で最初に目にしたものが、お前たちの母親じゃ」

 ところが何と、ヒナたちが最初に見たのは、ひげを生やした一人の男だった。男は卵に顔を近づけながら、ヒナたちの様子を熱心に観察していた。そのためにヒナたちは、その男を「母親」と思い込み、彼がどこへ行くにも、後からついて歩くようになった。

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