メンデル, グレゴール・ヨハン(1822~1884年、生物学、オーストリア帝国<現チェコ>)
世界的に有名な遺伝学者も、試験では生物学が苦手だったようだ。「遺伝学の祖」と呼ばれるグレゴール・ヨハン・メンデルがそうだ。
メンデルは、オーストリア帝国(現チェコ)の小さな村の貧しい果樹農家に生まれた。苦学して高等学校を卒業し、修道院の修道士になった。修道院では学術研究や教育にも力を入れていたことから、メンデルも28歳の時に教師の資格試験を受けた。
ところが、ほとんどの教科の点数はよかったが、生物学と地質学が最悪の成績だったために落ちてしまった。とくに生物学のほ乳類の分類に関する問題では、答えがめちゃくちゃで「まるで小学生の解答だ」と、試験官に酷評されたという。
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