ラントシュタイナー, カール(1868~1943年、医学・病理学、オーストリア)
世界各地に残るバンパイア(吸血鬼)伝説。不思議なのは「バンパイアが血液型を意識して人の血を吸うのかどうか」ということ。輸血とは違うので、血液型は問題ないのかな?
輸血の話はギリシャ神話の中にも出てくる。魔女が老衰した父親のために、輸血して若返らせたというものだ。昔から「血液は生命そのもの」と考えられ、18世紀ごろまでのヨーロッパでは、けがによる炎症部位や病気になった場合に「瀉血(しゃけつ)」といって「悪い血」を体外に排出する治療(?)が当たり前のように行われていた。
さらには、健康な人の血液を直接患者に輸血することも行われて、うまく回復する場合もあったが、すぐに患者が死ぬこともあった。そのため19世紀末までには、ヨーロッパのほとんどの国では輸血が禁止されてしまった。何よりも輸血の基本となる血液型が、当時はまだ知られていなかったのだ。
****
スポンサーリンク
にほんブログ村