オンネス, ヘイケ・カマリン(1853~1926年、物理学、オランダ)
気球を飛ばす時に使う「ヘリウム」ガスがある。この元素名はギリシャ語で「太陽」を意味する「ヘリオス」から来ている。ヘリウムは1868年の皆既日食の際に、フランスの天文学者が太陽のコロナを分析して発見したからだ。
その気体ヘリウムの液体化に取り組んでいたのが、オランダのライデン大学実験物理学教授の物理学者、カマリン・オンネスだった。オンネスは大学内の低温物理学研究所で酸素や窒素、水素などの液体化に成功していたが、ヘリウムだけはまだだった。
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