物理学

U字ガラス管で法則発見 温度一定・体積2倍なら圧力半分

ボイル, ロバート(1627~1691年、物理学・化学、英国)

 例えば、容器の中の空気の圧力を、温度を一定にしながら2倍にすると、空気の体積は2分の1に圧縮される。逆に、圧力を2分の1にすると、体積は2倍にふくらむ。──この「空気の体積と圧力は反比例する」という法則を発見したのはアイルランドの科学者ロバート・ボイルだ。これが後に「ボイルの法則」と呼ばれようになった。

 ボイルは、アイルランド南部で大地主の、伯爵家の14番目の末っ子に生まれた。8歳のときに4歳上の兄と一緒に3年間、英国ロンドンの名門イートン・カレッジで学んだ。1638年から2人はフランス人家庭教師と共に、当時の裕福な貴族では慣例の海外留学旅行(グランドツアー)に出掛けて、6年間にわたってフランスやスイス、イタリアなどに滞在しながら、社交界の一員になるべく教養を身に着け見聞を広げた。イタリアではフィレンツェに住むガリレオ・ガリレイに師事したという。

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