ハーシェル, フレデリック・ウイリアム(1738~1822年、天文学、ドイツ)
音楽家から世界的な天文学者になった人がいる。1781年に天王星を発見したドイツ出身の英国人、フレデリック・ウイリアム・ハーシェルだ。
北ドイツの地方都市に生まれたハーシェルは15歳のときに、父と長兄が勤める近衛連隊の楽団にオーボエ奏者として入団した。自国の君主がイギリスの君主も兼ねていたことから、楽団がイギリスに赴任し、それに伴いハーシェルも17歳のときに渡英した。現地ではオーボエのほかにバイオリンやオルガンの奏者となり、さらに音楽教師、市民オーケストラの団長や指揮者も務めた。作曲家としても24の交響曲、数多くの協奏曲や教会音楽などを作曲したという。
その一方でハーシェルは、父親が天文好きだった影響を受けて、28歳のころから自分で小さな反射望遠鏡を購入し、天体観測を楽しむようになった。
****