ヤング, トーマス(1773~1829年、物理学・医学、英国)
世の中には、一つの専門分野だけにとどまらない、多芸多才なマルチ人間がいる。英国の医師で物理学者のトーマス・ヤングもその一人だった。
1801年に彼は、光が2本の細いすき間(スリット)を通ってスクリーンの上で重なると、互いに干渉し合って明暗の縞ができることを実験で示した(ヤングの実験)。これは、光が「波」の性質をもつことの有力な証拠だった。
また1807年には、金属棒などの部材に力を加えた時に、どれだけ伸びたり縮んだりするかの実験をして、物体の固さ(変形のしにくさ)を示す「ヤング率」という係数を考え出した。ところが、彼にとっての物理学は「趣味でしかなかった」というから驚きだ。
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