池田 菊苗(きくた・きくなえ)(1864~1936年、化学、日本)
人間の味覚には「あま味」(甘味)、「にが味」(苦味)、「すっぱ味」(酸味)、「しょっぱ味」(塩味)、「うま味」(旨味)の五つがあるといわれる。このうち一番新しく、20年ほど前に世界的に認められた味覚が、日本から提唱の「うま味、UMAMI」だ。
世界の料理は、あま味・にが味・すっぱ味・しょっぱ味の4味を基本としているが、おいしさのためには、それだけでは足りないことを日本人は古くから知っていた。日本食にある「うま味」がそれだ。実はカツオ節や昆布、シイタケなどから取った出汁(だし)が、この「うま味」を添えていたのだ。
「では、その正体は……」と、昆布だしから突き止めたのが東京帝国大学(現東京大学)理学部化学科の教授で化学者の池田菊苗(きくなえ)だ。
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