フィッシャー, エミール(1852~1919年、有機化学、ドイツ)
先生は生徒の進路に、大きな影響力をもつものだ。ドイツの化学者のエミール・フィッシャーの場合も、先生との出会いがその後の人生に大きく影響した。
彼は小学生の時、いたずらをして校長先生に怒られた。ところが、それがきっかけで数学好きの校長先生と親しくなり、難しい数学の問題を出してもらって、それを解くなどして、とても数学が好きになった。さらに中学、高校でもよい数学の先生たちと出会い、大学で数学と物理学を勉強しようと考えた。
しかし、1872年にボン大学に入ってみて、フィッシャーは物理学の先生の講義があまりに退屈なのにがっかりした。代わって、情熱的で新鮮な講義と研究を行っている化学のケクレ教授に引かれ、化学に興味をもった。
****
スポンサーリンク
にほんブログ村