デービー, ハンフリー(1778~1829年、化学、英国)
「容姿がイケて、話も上手」となれば、女性たちには大人気だ。23歳の若き王立研究所員ハンフリー・デービーの公開講演には、毎回多くの貴婦人たちが詰めかけたという。
そんなイケメン講師のデービーは、英国南西端の港町ペンザンスの木彫職人の家に生まれた。下に4人の兄弟姉妹もいたことから生活は貧しかったが、母の養父だった医師がデービーの聡明さに気づいて、私立学校で教育を受けさせた。デービー本人も記憶力がよく、いろいろな本からの知識の吸収も早かったらしい。
デービーは16歳のときに父が亡くなり、町で病院を営む外科医のもとに弟子として奉公に出された。デービーは病院の薬局で化学や薬学を学び、化学実験にも取り組んだ。別の医師や研究者たちと知り合い、さらに、たまたま町に保養に来ていた都会の大学生(実はジェームズ・ワットの息子グレゴリー)とも出会うなどして、いろいろな科学知識を教えられた。これらをきっかけに、デービーは毎朝2時間、自分から計画的に勉強するようになった。
****
スポンサーリンク
にほんブログ村